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最近少し週末に時間があるので本を読んだり、映画を観たりしている。娘も大きくなって下階に住む、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にプールに出かけたりしてくれるので、夫婦の時間を持てたりもしている。
ここ1ヶ月で読んだ本や映画を書き留めておきたい。

★石山修武展@世田谷美術館
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石山先生は僕の大学院時代の先生でとても影響を受けた人物の1人である。
僕が在学中のときに乃木坂の「ギャラリー間」で今回と同じような展覧会があった。
その時は伊豆の松崎町のプロジェクトの模型や今回もあったプノンペンの広島ハウス
十勝の目の見えない人のためのミュージアム他たくさんの模型と先生の大量のスケッチ
という構成だった。僕は作ることや仕切ることが少しだけ人より長けていたので、その時の動きが評価されて、石山研究室での立ち位置が確立できたのを覚えている。
さておき今回は会社が倒産してこれから独立会社で一がんばりしなくてはいけないというすこし初心を見返す時期にきしくも展覧会の最終日という偶然が重なった。
やはり大量の模型、模型、模型 私が体験した展覧会の時とは比較にならない大量のスケッチや銅版画。モックアップの1by1の模型などエネルギーに圧倒された。
そしてやはり先生は美術館のなかにオフィスを作ってそこで平然と仕事をしていた。
声をかけると、覚えていてくれていて「奥さん元気?」と。
この気力。ものづくりにかける情熱。見習わなくてはならない。
本当に石山さんは仕事が楽しそうだ。

★クライマーズハイ
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今映画化されている「半落ち」などで有名な著者の最新作。世界最大の航空機事故の現場に携わるジャーナリストの悲哀を描いたストーリー。この作者の描写力はすばらしく、ストーリーに引き込む引力はすさまじいものがある。
仕事にかける登場人物のそれぞれの情熱に感動する一冊。

★The Fall
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この映画は何を表現したかったんだろう?
最初に妻にした質問。自分の倒錯した思いを重ねて少女に抒情詩を聞かせることで
自らの失恋の想いを消化させ、立ち直っていくストーリー。スタントマンの初期映画俳優が
まだ無声映画の時代にお話の中で語られる復讐劇の世界は色使いがとても鮮明で見る人の心を違う次元の世界に連れて行ってくれる。落ちても這い上がれるそれが人生。というところかしらん。

★ミッキーマウスの憂鬱

ミッキーマウスの鼻が揺れることを知っている人は少ないと思う。さらにそれが電動で動くものだと教えてもらったのは、恐らくこの本を読んだ人と、働いているキャストの人たちだけじゃないかと思う。「ミッキーマウスに人なんか入っていないよ」という社員の一言に考え込む新人バイト君。会社や組織のなかのルールや監修、こういうときはこういう顔をしなくてはならない。そんな小さな枠のばからしいルールにぞんざいな態度で振舞うバイト君。デズニーランドを知っている人には是非読んで欲しい1冊。

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by sownoshunchan | 2008-09-08 23:41
デズニーランドに行くといつも感じることがある。
僕は青春時代かなりひねくれた考え方をしていたので
デズニーランドの創り出す世界など全て偽者で真実なんて
何一つないと考えていた。僕の担当教授の石山修武さんも
影響されて印度まで言った「印度放浪」の著者藤原新也も
虚構の時代のモニュメントなどとしてやや揶揄した論評を展開していた。

でも結婚して丸くなったのか、単に年をとったのか、子供と行くデズニーランド
が楽しいからなのか、今はTDL(ランド)TDS(シー)ひいては運営をつかさどる
オリエンタルランドに対して僕は多大なる評価をしている。

まず技術が卓越している。入場したゲストをとことん夢の世界に引き込むために
俗世のものは何一つ見えないようにする工夫はさることながら、その製作風景を
見せることはもちろん、つくってるんだ~こうやって、、と思わせるような要素は一切
排除している。僕の知り合いの職人さんはよくオリエンタルランドの仕事をしていて
教えてくれたのだが、デズニーの施工の時にはトラックの積荷も見えないように
チェックを受けるとのこと。徹底している。また私が知る限りその仕事に係る人たちの
ひとがらも素晴らしい。職人のひとがらまでみれるか?

さておき、感心する点はほかにもたくさんある。
エイジングという古色ばらせる技法がある。デズニーの建物は年代を感じさせるため
よくこのエイジングという手法が使われている。木やレンガなどの表現もまずモルタルで
基になる木目やレンガのわれなどの表現をして塗装でさらに雰囲気を出すようエイジングをかける。ほんものと見まがうような緻密さで処理されている。
実際のヨーロッパの街並みを歩いていても壁面に絵の窓が描かれていてその窓から顔を出した少女が植木鉢に水をあげていたりと機知に富んでいる風景を良く目にする。
そんな小気味よさすらデズニーの技術の集大成から感ずることができる。

僕はことのほか緑好きなので、その作庭技術にもいちも感心させられている。樹種の豊富さ
エリアごとの演出性はいわずもがなで、何よりもそのメンテナンス力を賞賛したい。
いつ行っても綺麗なお花でいっぱーいと子供と子供心に帰った大人が喜ぶように季節の花々をふんだんに取り入れた演出が随所でなされている。聞くところによるとオリエンタルランドの子会社で緑専門のお会社があって、そこでは温室を所有して園内の植物を栽培しているそうだ。
あまり知られていないが「グリーンツアー」なるものがあって園内の樹木を探索するツアーも企画されていたりする。

語りつくせぬデズニーランド論
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つづきはまた今度、、zzz
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by sownoshunchan | 2008-09-02 00:35